哺乳瓶の基礎知識からおすすめまで!特性を知って上手に選ぼう

赤ちゃんのために必要な道具は多々ありますが、まず真っ先に思い浮かぶのは哺乳瓶。ミルクでの授乳だけでなく、母乳で育てる場合も必要になるアイテムです。
赤ちゃんが吸いついて飲める形状になっていればどれも同じ、と思っていませんか?そこで本記事では、知っているようで知らない哺乳瓶についての基本的なことからおすすめまでを解説しています。
これから哺乳瓶を買おうと思っている人も、今使っている哺乳瓶でいいのか悩んでいる人も、是非参考にしてくださいね。
哺乳瓶の必要性
完母の場合
完母の場合、使う頻度は多くないとはいえ必要なシーンは必ずあります。例えば次のようなシーン。
- 家族に赤ちゃんを預けるとき
- 白湯を飲ませる必要があるとき
- 授乳により自身の乳首が傷ついたとき
- 出先で授乳ケープなどを使わず授乳したいとき
いずれも決して珍しい状況ではありませんよね。
スプーンやカップでも飲ませることは可能ですが、やはりこぼしてしまいやすいため哺乳瓶であげるのが無難でしょう。
また、赤ちゃんによっては母親の乳首にうまく吸いつけない子もいます。そうした場合、哺乳瓶なら乳首の種類が選べるのでその子に合ったものを探すことができます。
とりあえず1本は買っておくと良いでしょう。
混合の場合
混合育児の場合、母乳とミルクの割合にもりますが、哺乳瓶の手入れの手間や外出するときのことなどを考慮すると最低でも2本、できれば3本は用意しておきたいところ。
洗浄・消毒しながら頻繁に授乳しなくてはいけないことを考慮すると最低でも3本、できることならそれより多い本数があると良いでしょう。
完ミの場合
ミルクのみで育児をする場合は言うまでもなく哺乳瓶がなくては始まりません。
ミルクは作り置きできないこともあり、哺乳瓶を手入れする時間や手間を考慮すると5本前後は欲しいところです。もちろんそれ以上の本数があれば余裕を持って回すことができます。
保育園に預ける場合は、さらに余裕を持った本数にしておいたほうが良いでしょう。
哺乳瓶選びのポイント
一口に哺乳瓶と言っても、その種類は様々。選ぶとき重視するポイントは大きく分けて3つあります。
1:ボトルの素材
哺乳瓶の瓶部分は素材別に2種類あります。ガラス製のものとプラスチック製のものです。いずれも長所と短所があり、好みやシチュエーションに応じて選ぶと良いでしょう。
それぞれのメリットとデメリットは下記の通り。
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メリット |
デメリット |
ガラス製 |
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プラスチック製 |
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それぞれの特性を活かし、温めたり冷ましたりが手早くできるガラス製は自宅用に、扱いやすく赤ちゃんも持ちやすいプラスチック製は外出時に…と使い分けるパターンが多いようです。
2:ボトルのサイズ
新生児のころであれば160mlサイズ程度のものでじゅうぶんですが、生後3ヶ月ともなると240mlサイズのものを使ったほうが良いでしょう。
成長に合わせて買い換えるのがもったいないという場合、大は小を兼ねるためはじめから大きい哺乳瓶を用意しても問題はありません。
しかし、持て余してしまったり外出時に邪魔になってしまったりすることもあるので、とくに低月齢のうちは小さいものも持っておくのがおすすめです。
3:乳首
赤ちゃんにとって重要なのが乳首部分。赤ちゃんによって吸う力、飲むスピードなどが異なるため、適切なものを選ぶ必要があります。
赤ちゃんに合っていない乳首を選んでしまうと、むせやすくなったり吸い付きが悪くなってしまったりする原因になってしまいます。
サイズに関しては、メーカーによって成長に合わせS~LLを用意しているパターンと、新生児期から卒乳まで使えるワンサイズ展開しているパターンがありますが、素材や形状にも様々な違いがあります。
乳首部分は消耗品です。なるべくボトル部分と同じメーカーの、互換性のあるものを選んで使い分けましょう。
4:素材の違い
様々な乳首が販売されていますが、3つの素材が主流です。
特性に違いがありますが、とくに硬さには気をつけましょう。哺乳力の弱い赤ちゃんには柔らかめのもの、逆に哺乳力が強くてむせやすい赤ちゃんには硬めのものが向いているとされます。
天然ゴム
3つの素材の中で最も人間の乳首の感触に似ているとされ、赤ちゃんの吸い付きが良いと言われています。
ただしゴム特有の匂いがあるため赤ちゃんによっては嫌がることがあることと、熱に弱いため消毒を繰り返すことにより他の素材に比べ劣化が進んでしまうデメリットがあります。
イソプレンゴム
合成ゴムであるイソプレンゴムは、天然ゴムに似た感触でありながら匂いが少ないのが特徴。しかし匂いがまったくないわけでなく、耐久性も高くありません。
シリコンゴム
匂いもほとんどなく耐久性もあります。ただし天然ゴムやイソプレンゴムと比べると弾力性に劣るため傷がつきやすい、赤ちゃんによっては上手に吸い付けないなどの欠点があります。
5:乳首の穴の違い
乳首にはミルクが出る穴が空いていますが、月齢や赤ちゃんの吸う力により適した形状があります。
丸穴タイプ
その名の通り丸い穴が空いており、簡単にミルクが出るようになっているため、吸う力がまだ弱い新生児でもスムーズに飲むことができます。
スリーカットタイプ
Y字状の切れ目のような穴が空いているタイプ。赤ちゃんが上顎や舌を上手に使いながら吸うことでミルクが出るようになっています。一般的には哺乳力がしっかりしてくる生後2~3ヶ月ごろから使用するのが望ましいとされます。
クロスカットタイプ
X字状の切れ目のような穴が空いているタイプ。スリーカットタイプに似ていますが、比較するとミルクが出る量が多めです。赤ちゃんの飲むペースや哺乳力に合わせて選ぶと良いでしょう。
消毒方法にも種類がある
赤ちゃんは抵抗力が弱く、ミルクは雑菌が繁殖しやすいため、生後数ヶ月は使用した哺乳瓶の消毒作業が必須です。主に3つのやり方があります。
煮沸消毒
大きい鍋を使用し、ボトル部分は7分、乳首などの部品は3分、沸騰したお湯で煮沸したのち清潔な布巾やキッチンペーパーなどの上で乾かす方法です。
専用トングさえ用意すれば、あとは自宅にあるもので簡単に行えるのが最大のメリット。
気をつけなくてはいけないのは、ガラス製哺乳瓶の場合温度差に弱いため、水の段階から漬けることなど、素材ごとの特性を考慮しなくてはいけないこと。さらに哺乳瓶や乳首の素材によっては劣化が進みやすいため、注意が必要です。
火を使う上に時間を見ておかなくてはいけないのもデメリットです。
電子レンジ
少量の水を使用し容器内にスチームを発生させることで消毒します。専用のケースを使用し、洗ったボトル部分や乳首部分などをまとめて入れてレンジにかけたあと、余分な水分を捨ててフタを開け乾燥させるタイプがほとんどです。
専用容器も高くなく、レンジにかけっぱなしで済む手軽さもあり取り入れている人が多い消毒方法です。
デメリットとしては、ある程度本数の入るものを選ぶと電子レンジに入らない可能性もあるのでケースの選び方には注意が必要なこと、プラ製の哺乳瓶の場合はトライタンなど一部の素材が非対応であることなどです。
薬液消毒
専用の容器に専用の液剤や錠剤で作った消毒液を満たし、洗った哺乳瓶や乳首を規定時間漬けるだけ、という非常に手軽な方法です。夜中の授乳のあとなどとくに助かりますよね。
一度作った薬液を24時間程度継続して使用できるものや、消毒が終わって消毒液から取り出した哺乳瓶を乾かしたりすすいだりせずそのまま使えるものもあります。
電気やガスを使わず放置するのみなので手軽さは群を抜いていますが、その反面薬剤を購入し続ける必要があるため他の方法に比べコストがかかることが欠点。安全性に問題がないとはいえ薬剤を用いることに心理的抵抗があるという人もいます。
おすすめの哺乳瓶
素材や形状、手入れ方法などを考慮して選ぶことになりますが、あれこれ迷ってしまいますよね。
迷ったら是非おすすめしたいのが、Chu Chu(チュチュ)の哺乳瓶と乳首。
「イマドキ育児スタイルにフィットする、家族のための哺乳びん」というコピーの通り、生活に馴染みつつ使いやすいシリーズです。
シンプルかつわかりやすいデザイン
シンプルながら、目盛りはしっかり見やすく実用的。生活に優しく溶け込むナチュラルなカラーリングも魅力的です。
適切なバリエーション展開
ボトル本体の展開は下記の通り。
- 素材別(ガラスorプラ)
- 容量別(大or小)
- 形状別(スリムor広口)
それぞれ欲しい条件を当てはめて絞り込んで選べば、ピッタリのものが必ず見つかります。
乳首は硬さが2種あり、全月齢対応のワンサイズ展開なので成長に合わせてサイズを換える必要がありません。
バリエーションが豊富すぎても少なすぎても困りますが、これならシンプルでわかりやすく、迷わずに済みますよね。
また、液体ミルクを哺乳瓶に移し替えず飲ませられるように、なんと紙パックに装着できる乳首も用意されています。
機能性
他メーカーと比較してガラス製でも重すぎない、スリムタイプは持ちやすい、広口タイプは洗いやすい、乳首部分の透明度が高く飲みっぷりを確認しやすい等、さりげなく行き届いた設計。
乳首も、赤ちゃんの吸う力に応じてしっかりミルクが出るのに、それ以外はぴったり閉じてミルクが漏れないので、不意に倒してしまっても安心です。
また、独自の空気弁がついているのでボトルの内圧が一定となり、飲み進めても赤ちゃんが苦しくならず吸い続けることができます。
紙パック用の乳首も、出先や夜間の授乳時、赤ちゃんを預けたときなどにあるととても便利です。非常用持ち出し袋に、液体ミルクとセットで入れておくのもおすすめ。
まとめ
育児には欠かせない哺乳瓶。サイズや消毒方法など選択肢が多いと逆に迷ってしまいますが、ライフスタイルに合わせて選んで使い分けるなど工夫すると良いでしょう。
機能面やコスト面を考えつつ、赤ちゃんが気に入って使ってくれるものを探してみてくださいね。