【専門家監修】赤ちゃんの離乳食がつらいと感じたら読む5つのコツ!

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お世話

助産師・浅井貴子先生による監修記事です。

赤ちゃんの離乳食は、生後5、6か月になり体重が7kgになると始まります。首が据わり、イスやなどに一人で座れるようになったら“そろそろ”のサインですよね。
ところが、それまでは母乳の出やミルクの量に四苦八苦していたのに、今度は離乳食の調理や量、食べさせ方といった悩みが登場してきます。しかも、ネットや本、保健師さんなど、いろいろな情報源から知識を集めて頑張っても、実際は解決しないことも珍しくはありません…。

そこで今回は、多くの親子が経験する「離乳食のつらさ」を少しでも軽減するコツを4つ紹介していきます。今現在悩んでいるという人はぜひ、読んでみてください!

他の子と比べない

まず一番大切なのが「他の子と比べない」ということ。これは離乳食に限らず子育て全般に当てはまることでもあるので、他の機会に見聞きしたことのある言葉かもしれませんね。
離乳食の場合は味や食感の好みがあるのはもちろん、体の成長段階による個人差も出てきます。そのため、マニュアルの通りスムーズに進む子がいる反面、何をしても食べない、特定のものばかり食べる、1段階遅れている、なんて子もいるものです。また、時期によってムラが出やすいのも大きな特徴となります。
よその子と比べても大人が一喜一憂するだけですし、過去の我が子と比べてもなにも変わりません。今は食べなくても、絶対いつか食べる日は来ます。量が少ないのは個性です。食べない食品があっても、栄養は足ります。

ちなみに、同じ環境で育つ兄弟姉妹でも、自然と違いは出てくるものです。食べる量が倍以上違ったり、好き嫌いが真逆だったりすることも。なので、スタートが遅かったから、レトルトばかりだったから、料理が下手だから、なんて外的要因はほとんど関係ありませんよ。
大人でも一人ひとり食べる量は違いますし、食べない・食べられないものも必ずありますよね。必ず摂らなければいけない食べ物というのはないので、その時その子が食べられるものを食べられれば、十分です。

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休んでも大丈夫

離乳食を一度始めると「もう休めない!」と気張ってしまう人も多いと思いますが、実は体調や機嫌が悪い時はスキップしても大丈夫なんです。1回食べなかったからと言って餓死することはありませんし、昼夜が逆転してしまうこともありません。
特に、体調が悪いときは食べさせても消化吸収しにくい場合が多いので無理せず。脱水には気を付けて、母乳や麦茶などで水分をしっかり採れるように心がけてあげましょう。
また、熱や下痢嘔吐などの症状がなくても、なぜかグズグズしている日やすごく眠そうな日は疲れや体調不良のサインかもしれません。大事を取って離乳食を休んでゆったり過ごすというのも、一つの選択肢になりますよ。

さらに、赤ちゃんの調子だけでなく、大人の都合で離乳食をお休みするケースも意外と珍しくはないんです。

  • 大人の体調不良
  • 家族旅行や帰省
  • 引っ越しなどのライフイベント

これらのような、普段通りの生活環境が用意できないシチュエーションでは思い切って休むという選択肢もアリ。もし、そこまでは…と感じる場合は、ベビーフードや赤ちゃんのオヤツなどで手軽に済ませてもいいでしょう。ベビーフードは、味に慣れてもらうために家でも何度か食べさせておくとスムーズですよ。

楽しい雰囲気づくり

多少食べなくても平気!とここまで伝えてきましたが、では、離乳食は何のために行うのでしょうか。その答えはいろいろと浮かびますが、一番大切なのは「食事の楽しさを伝えること」だと思います。
もちろん、楽しく離乳食を進められないから多くの人が悩み、辛いと感じているのが現実。笑顔で声掛けしながら食べさせたほうがいいと分かっていても、イライラしたり、愚痴を言いたくなったりしてしまうことはありますよね。
なので、赤ちゃんに楽しい食事を提供するためにはまず、大人も前向きで楽しい気持ちになれるような工夫をしてみましょう。

  • いつもと違う人が食べさせる
  • 家族みんなで食卓を囲む

1日1回でも、週に1回でも、ペースはそれぞれですがいつもと違う環境にすることで大人も子どももリフレッシュができます。母乳が大好きな子なんかは特に、お母さん以外が食べさせたら量が増えた、なんてケースもあるそうですよ。
同じように、みんなで食卓を囲むことで食いつきがよくなるという子もいます。逆に注意がそれてしまい一人の時より食べないという場合もありますが、毎食のことではないなら多めに見てあげてもいいでしょう。
家族で集まるのが難しい場合は、お友達と一緒に離乳食を食べてみるのもオススメ。気の合うママ友がいれば、ぜひ誘ってみてくださいね。

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ベビーフードを活用する

用意が楽なベビーフードも利用して、離乳食の敷居を下げましょう。手間がかからない上、手作りでは食べさせにくい食材を手軽に摂れるというメリットもありますよ。市販のものは栄養バランスや衛生管理もきちんとしているので、安心して食べさせてくださいね。

最近では離乳食の宅配サービスが人気です。忙しい育児の心強い味方として活躍してくれるはず。
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初回のみ送料無料980円でお試しセットを購入することもできるので、我が子やライフスタイルに合うかまず気軽に試してみるのがオススメ。

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遊び食べはどうする?

多くの赤ちゃんが通る道である、遊び食べ。食べ物の手触りを確かめ、自分で口に含む練習になっているという説もあるので、できるなら満足するまでやらせてあげたいという気持ちを持っている人も多いのでは。
とはいえ、自由にやりたい放題やらせると、せっかく作った離乳食が“汚れ”になってしまいます。後片付けもかなり大変なことになり、毎日毎食続くと大きな負担に。
どこまで許せるかの範囲は人それぞれですが、“そろそろ限界かも”と感じたら無理せず終わりにさせて大丈夫。まるで修行のように、親が耐え続ける必要はありません。
片付け始めると怒ったり泣いたりする子もいると思いますが、視界に入らないようにして数分もすれば新しいことに興味が向くのも赤ちゃんの特性です。ササっと片付けて、次の遊びに切り替えちゃいましょう。

片付けを楽にするテクニック

一番手軽なのが、新聞紙を敷くという作戦ですね。赤ちゃんが座るイスの下に広めに敷いておけば、床の汚れはかなり防げます。イスや服についた食べこぼしも新聞紙の上に集めて、最後はまとめて捨てるだけなので簡単です。
床拭きをしている間に赤ちゃんがイタズラをしてしまうリスクも軽減できるでしょう。もし、ゴミが増えるのが気になる、新聞紙を用意するのが難しいといった場合は、ビニールシートを敷いて都度水洗いするという方法もあります。

次に、赤ちゃん自身に汚れが付いてしまうのも、厄介ですよね。オーソドックスなのは、エプロンやスモックでの対応。しかし、それでもズボンや足の裏まで汚れは付いてしまいます。
夏場なら、オムツ1枚で食べさせるという方法はいかがでしょうか。見た目やしつけの面で抵抗を感じるかもしれませんが“0、1歳のときに服を着ないで食べていた習慣が大人になっても変えられない”という事態は想像しがたいので、気にする必要はなさそう。寒い時期も、1枚でも薄着にできるとストレスは軽減できますよ。

そして、髪や身体がかなり汚れるようなら、食後はすぐにお風呂場へ直行してしまうのがオススメ。これなら、動き回る赤ちゃんが部屋の中に汚れを広める危険もありません。夕方ならそのままお風呂タイムにしてしまってもいいかもしれませんね。

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まとめ

子育てで悩むときは、それだけ子どものことを一生懸命考えているという証拠でもあります。しかし力の抜きどころを知らないと、頑張りすぎて「つらい」と感じるようになってしまうことも。
赤ちゃんの成長にはムラと個人差が必ず出てきます。楽な方法を選びながら、それぞれのペースで離乳食を進めていけるといいですね。

専門家コメント
離乳食は早く始めても、遅く始めてもゴールは同じです。
最近は赤ちゃんばかり食べさせて親が一緒に食卓を囲まない人も増えてきました。親が口を動かす姿を見て、モグモグと咀嚼力がついてきます。上手にスプーンが持てなくても手づかみで食べさせるとよく食べるお子さんもいます。
楽しい会話をしながらくれぐれも孤食にならないようにしましょう。

【監修】浅井貴子 先生

浅井 貴子(あさい たかこ)東京都在住フリーランス助産師 大学病院、未熟児センター勤務ののちフリーランスとして活躍。現在近隣の行政で、母親学級、育児相談、年...

プロフィール

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