赤ちゃんが寝ない!考えられる7つの原因と対処法

大変な出産を終え休む暇もなく育児が始まります。赤ちゃんのお世話に関して大変なことは山ほどありますが、母親がダイレクトに困る悩みといえば赤ちゃんが寝ないこと。
ただでさえお世話でクタクタなのに、なかなか寝てくれないともなると仮眠もろくに取れずさらに疲れ果ててしまいます。
本記事では、赤ちゃんの睡眠の特徴や寝ない原因、その対策についてなどを解説しています。
目次
そもそも赤ちゃんはどのくらい寝るの?
月齢や起きているときの活動内容によって異なりますが、やはり新生児はとてもよく眠ります。
- 生後0~1ヶ月は約16~18時間
- 生後1~3ヶ月は約15~17時間
- 生後3~6ヶ月は約13~16時間
もちろん個人差などはありますが、上記が一日あたりの適切な睡眠時間とされています。
活リズムが身についていません。成長するにつれ、暮らしのなかで生活リズムに則って少しずつまとまって睡眠を取るようになります。
低月齢であればあるほど継続して起きていられる時間も短いため、細切れに起きてはおっぱいを飲んで眠る…というサイクルが続きます。
なぜか眠らない!考えられる原因7つ
「眠くてぐずってるだけだと思ったら、そのまま一向に寝る気配がない!」
「泣きはしないけど、なぜか眠ってくれない!」
赤ちゃんはよく眠るものって聞いていたにも関わらず、意外とそんな状況に直面してしまい戸惑う人は少なくありません。
そんなときに考えられる原因を見ていきましょう。
1:空腹
誰しもがまっさきに思いつくのはやはり空腹によりぐずって眠らないという可能性。目を覚まして泣く=おっぱいやミルクの時間、と認識している人も多いでしょう。
授乳時間をその都度記録すると、赤ちゃんの健康管理に役立つだけでなく、眠らず泣き続ける原因を探る手がかりのひとつになるのでおすすめです。
2:おむつ
こちらもまた、空腹とともにすぐに思い浮かぶ原因のひとつ。低月齢であればあるほど、しょっちゅうおむつを交換する必要があります。
赤ちゃんの皮膚は薄くデリケートなため、少しでもおしりが濡れていると不快に感じてぐずってしまう傾向にあります。また、おむつの付け方が良くない場合気になってしまう子もいるようですから、おむつが濡れていない場合付け直してみるのも良いでしょう。
3:ゲップ
授乳後に赤ちゃんにゲップをさせますが、そのときしっかりゲップできていないと苦しくなり機嫌が悪くなってしまいます。
4:便秘
生後2ヶ月目くらいまでは、1日に何度も排便をします。そこでうまく排便ができずお腹が張ってしまい寝付けないというケースも。お腹を時計回りに優しくなでてマッサージしてあげると良いでしょう。
5:体調不良
どこか具合が悪くても、赤ちゃんは言葉で表現することができません。苦しい、どこかが痛い、熱がある、そうした症状がある場合も泣いたり不機嫌になったりすることで訴えてきます。
体温や顔色を確認する、軽く押してさらに激しく泣く部位がないか調べるなどしましょう。
6:環境
意外と見落としがちなのが外的環境です。赤ちゃんが寝ている部屋の温度、湿度、音、明るさなどが適切かどうか今一度確認しましょう。
特に温度に関しては、低月齢の場合大人と比較すると涼しく感じやすい傾向にあります。ですが個人差がありますから、暑がって汗をかいていないか、逆に寒くて脚が冷えていないか確認して状況を判断しましょう。
7:興奮
なにか刺激的なことがあったり、母乳にカフェインが多めに含まれていたりした場合、交感神経の働きがいつもより活発になり眠気を遠ざけてしまいます。
赤ちゃんの睡眠を促すポイント
どんな赤ちゃんでも、時間が経てば必ず夜にまとまって眠るようになる日が来ます。成長するにつれ視力や脳が発達し昼夜を認識できるようになるというのもありますが、生活リズムを整えてあげることで、昼起きて夜眠るという習慣が少しずつではあるものの身につくためです。
そうして体内時計が作られることで、成長するにつれ自分でスムーズに眠る力を持つようになります。
部屋を暗くする、必ず布団に寝かせる、子守唄を歌うなど、眠りに繋がりやすい行動を取り入れ根気強く続けることで入眠儀式となり、赤ちゃんが眠りのスイッチとして認識するようになることが期待できます。

また、下記のような手段も寝ない子に効果があると言われています。
添い寝する
前述した原因も特に当てはまらないにも関わらず寝てくれない場合は、大人が一緒に添い寝してあげることで安心して眠り始めるケースも少なくありません。
アプリを活用する
最近では、赤ちゃんが好む音楽や、胎内にいたときの音を再現したものを収録したアプリが多くリリースされています。無料で様々なバリエーションがあるので、色々試して赤ちゃんが気に入るものを探してみるのもおすすめです。
赤ちゃん泣き止み音アプリ-なきやみbaby-
特に赤ちゃんが好むとされる音が収録されています。使いやすいだけでなく、赤ちゃんへの刺激にならないよう暗めの色でデザインされているのも親切。
ぐっすりんベビー あかちゃん泣き止みアプリ
46種類もの快眠音が用意されており、きっと赤ちゃんが気に入る音が見つかるはず。タイマー機能やバックグラウンド再生機能も備わっています。
注意点
何気なく行っていることが、もしかしたら赤ちゃんの睡眠リズムを乱しているかも知れません。
それ、もしかして「寝言泣き」かも?
寝ていたと思ったのにフニャフニャと泣き出して、慌ててあやすために声をかけて抱っこする…これを夜中じゅう繰り返した経験のある人もいるのではないでしょうか。
でももしかしてそれは、授乳したりあやしたりする必要のない「寝言泣き」かもしれません。
就寝中はレム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)を繰り返します。大人は約90分おきにレム睡眠状態になりますが、赤ちゃんの場合は約40分程度でレム睡眠状態になります。
レム睡眠状態のときに夢を見ることがありますが、赤ちゃんの場合夢を見ているときに体を動かしたり声を出したり泣いたりすることが多々あります。つまり、泣き始めたとしても何かを訴えている要求泣きではなく、ただの寝言である可能性があるのです。
寝言泣きのたびに対処してしまうと知らず知らずのうちに逆に赤ちゃんを起こしてしまっていることになり、レム睡眠のたびに起きることを赤ちゃんが学習してしまい正しい睡眠リズムがなかなか身につけられなくなってしまいます。
起きたかな?と思っても、まずは3分様子を見てみましょう。
夜中のお世話の際は明るさに気をつけて
夜中に授乳やおむつ替えをする際は、赤ちゃんが寝ている部屋の照明を点けないようにしましょう。完全に明るくしてしまうことで覚醒してしまい、それを繰り返すことで夜中でも起きる習慣がついてしまいなかなか寝つかなくなる一因となります。
夜中の授乳やおむつ替えの際は、おやすみライトなどを活用するとほどよい明かりで充分手元が確認でき、赤ちゃんにも刺激にならないのでおすすめです。
まとめ
赤ちゃんがなかなか寝ないと自身の睡眠不足がつらいのはもちろんのこと、いつまでこうなのか、なにか問題でもあるのかと不安になってしまい悩んでしまうこともあるかと思います。
ですが、一睡もせずずっと起き続けているわけではありません。そしてどんな子でも必ずいずれはまとまって睡眠を取るようになる日が来ますから、いっときのことだと割り切って根気強く対処しましょう。