妊娠初期にやることを確認しよう!夫がやるべきこともチェック

「生理が来ない、体調もいつもと違う、もしかして…?」と試した妊娠検査薬で陽性反応。自分のお腹に新しい命が宿っていることにドキドキしたり、喜んだり、逆に実感が湧かなかったりとその感じ方は千差万別。
しかし、妊娠が判明したところでひとまずなにをすべきかわからずうろたえてしまう人がほとんどだと思います。
そこで今回は、妊娠初期にやるべきこと、やったほうが良いこと、注意すべきことなどを紹介します。妊娠が判明したばかりの人も、これから妊娠を計画している人も是非参考にしてくださいね。
妊娠初期とは
一般的に「妊娠初期」と言うと、妊娠2ヶ月~4ヶ月を指します。妊娠4週からを妊娠2ヶ月に含めますが、妊娠4週目は受精卵の着床が完了し、生理予定日を過ぎても生理が来ないことから妊娠に気づく人が出てくるころ。生理周期が少し不規則な人であれば、妊娠3ヶ月ごろに妊娠に気づくパターンが多いようです。
生理が来ないだけでなく、妊娠によるホルモンバランスの変化や子宮の変化により、いわゆる「つわり」として様々な症状が現れることが多いため、妊娠の可能性に気づくでしょう。

まずは産婦人科できちんと検査を受ける
多くの人は、妊娠を疑ったらまず市販の妊娠検査薬を試してみると思います。最近の検査薬は精度が高いため判定結果の信頼度は高いですが、あくまで簡易検査であるため100パーセントではありません。排卵がずれていたり、ホルモンの分泌量の個人差だったり、いくつかの要素によって結果に影響が出てしまうことがあります。
生理が来ないのが妊娠によるものなのかそうではないのか、妊娠が成立していたとしても、子宮外妊娠などの異常妊娠ではないかなどを早い段階で医師に判断してもらう必要があります。
妊娠初期にやること
いざ妊娠が確認されたら、公的になにか手続きをしなくてはいけないのか、なにか用意すべきものはあるのかといったことに関して、そのときになって戸惑ってしまうことばかりではないでしょうか。
1.母子手帳をもらう
産婦人科で妊娠していると判定されたら、まずは母子手帳を交付してもらいましょう。医療機関によっては、妊娠が判明していても心拍が確認できたら、出産予定日が確定したら、というふうに手帳の取得タイミングを選んで指示しているところもあります。
母子手帳は居住している市町村に届け出ることで交付してもらえます。妊娠の証明となるだけでなく、妊婦健診の受診券や補助券などがついてくるので、必ず交付してもらいましょう。


2.ブライダルチェックを受けていない人は受ける
「プレママドッグ」と呼ばれることもありますが、妊娠を問題なく継続できる状態かどうか、がん検診や感染症の検査などまだ受診していない人は済ませましょう。妊婦健診の一環として組み込まれている場合もありますが、妊婦健診の項目は市町村により異なるので確認しておきましょう。
また、風疹にかかったことがなく予防接種を受けたことがない人は、抗体検査を速やかに受けましょう。
3.仕事をしている場合は上司に報告する
会社勤めをしている場合、早いうちに上司に報告しておきましょう。
万が一を考えて、安定期に入るまでは身内以外に言いたくない…という気持ちを持ってしまうと思いますが、つわりなどにより体調を崩しやすい・産休育休を見据えて仕事量を調整しやすいなどの理由により、報告しておいたほうが良いでしょう。
4.食べ物など口にするものに気をつける
妊娠中は栄養バランスを考えつつ、食中毒の可能性のあるものやビタミンAが多量に含まれているものを避けて食事をする必要があります。


アルコールはもちろん我慢ですが、コーヒーなどのカフェインにも注意しましょう。服薬も医師の指示に従いましょう。

5.自分の体を大切にする
なにより必要なのは、自分で自分の体を大切にすることです。
妊娠中の体はとてもデリケートな状態。とくに妊娠初期は、体がまだ妊娠による変化に慣れておらず不安定です。「少しくらいなら大丈夫」と無理をすることは絶対せず、注意しすぎるくらいがちょうどいいと思っておきましょう。
妊娠初期に夫婦でやること
やるべきこと、というほどではないにしろ、やっておいたほうがためになることもあります。出産に向けて、少しずつ準備を進めましょう。
1.産院を決める
里帰り出産するにしろ、居住地で出産するにしろ、産院を決めなくてはいけません。とくに人気の産院は早めの予約が必要です。
通いやすいか、先生の評判はどうか、希望の出産方法(無痛分娩、LDRなど)に対応しているか、母子同室を希望するなら可能かどうか、費用面での折り合いはつくか…など、様々な面から検討しましょう。出産を経験した身近な人に聞いてみるのも良いですね。
2.家事の分担を考える
体に負担をかけないようにせねばならず、体調も安定しない日々が続きます。安定期に入ってもどんどんお腹が大きくなるため、以前のようには動くことができません。
今まで担当していた家事を配偶者にやってもらうなど、分担を見直しましょう。早い段階で予め話し合って決めておくことで、あとが楽になります。
3.両親学級やマタニティイベント、子育て支援サービスなどを調べておく
自治体によっては定期的に両親学級や様々なセミナーを開催しています。出産や育児に向けての勉強ができるだけでなくママ友もできるので、安定期以降は進んで参加しておいたほうが良いでしょう。意外と告知の規模が小さいので、どこでどんなものが開催されているのか予め知っておくと、のちのち参加しそびれることがありません。
子育て支援サービスなども同様です。いざというときすぐ利用できるように覚えておくと安心ですよ。
4.お金や産休の計画を立てておく
妊娠初期はまだ出費が少ないですが、出産やベビーグッズの購入など、これからどんどんお金が必要になります。出産や育児に伴いもらえる手当などをきちんと調べて準備しておくと良いでしょう。
また、女性だけでなく男性も育休を取得することができるので、夫婦で早めに話し合っておきましょう。

5.名前を考え始める
「生まれて顔を見てから考える」というパターンもありますが、名前は赤ちゃんへの最初の贈り物であり、一生モノでもあります。後悔することのないように良い名前を考えてあげたいですよね。早いうちから候補を少しずつ出しておくと、考える時間をたくさん取ることができますよ。
配偶者がやること
もちろん男性側も妊娠の当事者ですから、やるべきことや気をつけなくてはいけないことがたくさんあります。
1.気遣いを忘れない
「妊娠出産は病気ではない」と言うものの、命がけの行為であることに違いはありません。
妊娠初期はつわりがつきものですが、ひどい場合は水すら飲むことが難しいほど体調を崩す人もいるほどです。症状も人により千差万別。とにかく心身ともに不安定な状態であることを念頭に置いておきましょう。
重いものを持ったり、動き回ったりするようなことは代わりに引き受けるのはもちろんのこと、ちょっとした家事なども進んで引き受けるようにしましょう。
2.飲酒・喫煙を考える
もともとお酒好きの人が妊娠した場合やむを得ず禁酒することになりますが、その横で平気で自分だけ飲酒を続けるのはお互いに気持ちが良いものではありません。妊娠の大変さを分かち合うつもりで飲酒のペースを減らすのもおすすめです。
また、喫煙をしている場合は絶対に妊婦のそばで吸わないようにしてください。これを機に禁煙を始めてみるのも良いでしょう。
3.体調管理に気をつける
妊娠中に風邪やインフルエンザなど感染性の疾患にかかってしまうと、処方できる薬も限られており、症状が重くなったりなかなか治らなかったりといった事態になってしまいます。妊婦に伝染らないよう、まずは自分がしっかりと予防をしましょう。
また、風疹や麻疹など胎児に重篤な影響を及ぼす恐れのある感染症はとくに注意が必要です。かかったことがない場合は、予防接種を必ず受けてください。
4.胎児の成長や母体の変化の知識をつける
男性は自身の体で妊娠を体感できないぶん、女性に比べ子供ができたという実感を得にくいと言われています。
月齢ごとの胎児の成長やそれに伴う母体への影響を進んで調べて知識をつけることで、父親になる実感が湧きやすくなるとともに、配偶者への気遣いがスムーズにできるようになりますよ。
検診に付き添って、医師の話を聞くのもおすすめです。どうしても時間が取れず付き添えない場合は、検診結果をしっかり共有するようにしましょう。
父子手帳を活用するのもおすすめです。

5.夫婦の時間をたくさん取る
もし上の子がおらずまだ子供がいない生活をしているのなら、今のうちにふたりだけの生活を充実させておきましょう。
産後は今までのようにふたりだけの時間を過ごすことはできません。旅行など特別なイベントを企画しなくとも、仕事からまっすぐ帰宅する、休日はなるべくふたりで過ごすなど、普段の生活を大切にしましょう。
まとめ
人生のなかでも大きな節目のひとつである妊娠・出産。妊娠初期は、その始まりとして大切なときです。体を大切にしながら、これから始まる妊婦生活・育児生活を見据えて少しずつ準備を開始しましょう。