どんな服装がいい?初穂料はいくら?今さら聞けない安産祈願と帯祝いPart2【実践編】

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お腹の赤ちゃんの健やかな成長を願って、是非安産祈願や帯祝いをしてみたい!
と思ってみたまでは良いものの、昔からあるしきたりとなると普段の生活ではなかなか馴染みがなく、わからないことや初めてのことだらけで疑問は尽きないもの。

こちらのPart2【実践編】では、戌の日参りや帯祝いをするにあたっての一般的な事例を項目ごとにご紹介します。こうした昔ながらの風習は地域やご家庭によって差はあるかとは思いますので、あくまでもひとつの目安として参考にしてみてください。

由来や意味はこちらから

安産祈願のお参りについて

戌の日以外や仏滅の日は避けたほうがいい?

妊娠5ヶ月目の最初の戌の日が望ましいとされていますが、現代では仕事をしていてなかなか予定が立てられなかったり、そもそも体調が優れなかったりする場合も多くあります。また、戌の日が仏滅や友引だったらあまり良くないのでは?といった心配も。
しきたりどおりの日取りや、大安の日を選ばないとご利益が半減してしまうのでは…と考えてしまいますが、結果から言うと問題ありません。

月齢に関しては、早いうちに安産祈願をしておきたくて5ヶ月目を迎える前に行う人や、逆につわりがなかなか治まらず6ヶ月目以降に行ったという人もいます。日取りに関しては、【基礎知識編】でも述べたように犬にあやかり験を担いで戌の日が選ばれているだけですし、六曜も風習的にカレンダーに記載されている民間信仰に過ぎず、意外に知られていませんが神道にも仏教にも関係のないものです。
もちろん、そうは言ってもやはり気になるということであればしきたり通りの日取りを選ぶのも良いですし、結局は自身が不安なく祈念やお祝いをできる日であれば良いでしょう。

安産祈願はどの神社やお寺でもいいの?

安産祈願で有名な神社やお寺はいくつかありますが、こちらもまた選びかたは様々。産後のお宮参りや七五三などもそのまま同じところでお願いすることを考えて産土神様にお参りするパターンも多いようです。
遠方でも有名なところのお守りと腹帯が欲しい!という場合、郵送してくれるところもあるため対応しているようであればお願いするのも良いでしょう。
ちなみに安産祈願の予約は受け付けていないところが多いため、場所によっては戌の日は混雑している場合もあります。待ち時間が長引くことが予想されるため、時間や体調を考慮して予定を立てましょう。

寺社へのお参りには誰と行くの?

昔は妻側の母親が同行するのが一般的だったようですが、現在ではライフスタイルの多様化に伴いその限りではなくなっています。両親が遠方に住んでいるため同行が難しかったり、希望する日程に全員のスケジュールが合わせられなかったりなど事情は様々。
夫婦で・双方の両親と・友人と・ひとりで…などなどパターンは色々ですが、特にこだわる必要はありません。

腹帯は自分で買って持って行くの?

岩田帯は妻側の実家から贈られるのが一般的ですが、寺社によってはお守りとともに授与したり、その場で販売したりしているところもあります。
祈念のときや着帯の儀のときは旧来の岩田帯を使用するイメージが強いですが、普段遣いしやすいサポータータイプも選べるよう用意している寺社も増えました。実用性を考えてサポータータイプを選ぶのも良いですし、従来どおり儀礼用には岩田帯を用いるなどの使い分けをするのも良いでしょう。
持ち込みが問題ない寺社であれば持参した帯をお祓いしてくれますが、岩田帯以外のガードルタイプやサポータータイプなどの腹帯は断られる場合があるようです。また、帯の授与や販売を行っている寺社の場合は持ち込み自体を遠慮される場合もあるので、いずれの場合も確認しておきましょう。

いくらくらいかかるの?

ご祈祷をお願いする場合、一般的に3,000円~10,000円程度がおおよその相場ですが、お守り代や腹帯代が含まれている場合や別途必要となる場合など様々なので、ホームページを確認したり問い合わせたりしておくのをおすすめします。
なお、神社の場合は「初穂料」、お寺の場合は「祈祷料」と呼び方が異なるのでのし袋に包む場合は表書きに注意しましょう。

お参りにはどんな服装で行けばいいの?

ご祈祷を受ける機会は普通あまりないので、どんな服装で行けば良いのか不安になりますよね。
必ず正装をしなくてはいけないということはありませんが、やはり神仏に詣でる場なのでジーンズやジャージなどカジュアルすぎるアイテムや露出の多いコーディネート、派手な色使い、ミュールやサンダルなどはマナーとして避けましょう。
ですが妊婦さんの場合は体に負担がかからないようにすることが一番大切なので、無理に堅苦しい服装をして体調に悪影響が出ることのないよう留意してください。
また、人気のある寺社は待ち時間が発生することも珍しくないので、夏なら帽子や扇子を持参する、冬なら防寒対策をしっかりするなどの対策を忘れないようにしましょう。

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帯祝いについて

帯って自分で巻くの?

正式なしきたりとしては自宅に親類を招き、両家の両親、仲人に同席してもらいながら、子宝に恵まれた親戚の女性や夫婦に「帯役」を依頼して巻いてもらう…というものですが、現在ではそこまで形式通り行う人は少ないでしょう。仲人や帯役の同席は簡略化し、母親や夫に巻いてもらうケースが多いようです。
また、先生に指導を受けながら病院で巻いてもらったり装着が簡単なガードルタイプや腹巻きタイプなどを自分で着用したりなど、儀礼としてではなく生活の一部に取り入れるような形で済ませる人もたくさんいますので、自身の環境やスケジュールに合わせて行うと良いでしょう。

お祝いの食事はどんなものがいいの?

着帯したあとはみんなで祝い膳を食べるのがしきたりとなってはいますが、自宅に何人も招いてお膳の手配やおもてなしをするのはとても大変ですし、妊娠中ならなおのことです。
実際最近では夫婦だけ、招待してもそれぞれの両親やきょうだいのみなど小規模で済ませたり、そもそも帯祝いやその食事会は省略したりするパターンも増えているようですね。
食事会を行う場合はレストランを予約して楽しむのも良いですし、自宅で行う場合なら出前を利用したりすれば手間もかからず体の負担もだいぶ減らせるので良いでしょう。料理のジャンルについても和食でなくてはならないわけではないので、自身や参加者の好みに合わせて選びましょう。

お祝いをいただいた場合のお返しはどうしたらいい?

帯代やお祝いとして金品をいただく場合がありますが、帯祝いの食事に招くこと自体がお返しになるので内祝いは不要です。
とはいえ食事に招待しなかった方からいただいた場合や、返さないのはやはり気が引けるということであれば、いただいた金額の3分の1から5分の1程度を目安にお返しすると良いでしょう。
最近ではカタログギフトや菓子折りなどがポピュラーですが、赤飯やお餅など特定のものをお返しとして渡す地域もあるので、お参りや帯祝いをしたことがある身近な人に経験談を尋ねてみると良いでしょう。

また、病院や産院で着帯指導をしてもらった場合のお礼も悩みどころですが、お渡しする場合は金品だと遠慮されてしまう場合もあるので菓子折りなどが無難です。こちらに関しても、同じ病院や産院を利用した人にどのようにしたか確認してみるのが一番でしょう。

まとめ

安産祈願のお参りも帯祝いも伝統的なものではありますが、近年では形式もかなり簡略化され妊娠中のイベントとしてカジュアルに取り入れられています。
そうして形は変化しても、母子が安定期まで過ごせたことを祝い、安産を祈る行事であるという本質は今も昔も変わりません。
あくまで風習ですので必ずしなくてはいけないわけではありませんが、まだ見ぬお腹の赤ちゃんに思いを馳せながらみんなで食事をし、大きくなってきたお腹に帯を巻き、安産を祈ることはただの儀礼的な出来事ではなくきっと妊娠中の思い出のひとつになるでしょう。
人生に何度も経験する機会があることではないので、是非検討してみてください。

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