いつから使う?マタニティブラが必要な理由と重要な2つのメリット

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マタニティインナー特集

妊娠出産で女性の体は大きく変化することは誰しもが知っていることですが、お腹ばかりに着目されがちな反面、女性としてその変化に戸惑う部位といえば胸。授乳期だけではなく、妊娠中から乳房は大きく変化します。ただ大きくなるだけではなく、張りや痛みが強くてつらい思いをする人もちらほら。
そんなデリケートな時期の胸のために、マタニティブラジャー通常のブラジャーとは違う設計がされています。人からは見えないアイテムなだけに、意外と知らないマタニティブラの役割や使い方。合ったものを使わないと、母乳の出や卒乳後のバストの形にも影響するって知っていましたか?

マタニティブラって必要?

「単純に大きめのサイズのブラジャーで代用できるんじゃないの?」と思う方もいるかも知れませんが、通常のブラとマタニティブラとではその役割が大きく異なります。
まず、それぞれのブラジャーの機能を見てみましょう。

  • 普通のブラジャー
    カップに乳房をはめこんで形を整える
    バストラインをきれいに見せる
  • マタニティブラジャー
    締めつけを極力抑えるためノンワイヤー、またはソフトワイヤーのものが主流
    サイズアップに対応できるよう伸縮性がある
    妊娠中の敏感な肌に優しい素材

ざっと見てみても、通常のブラジャーは見た目を整えるためのものであることに対して、マタニティブラは乳房の保護や体への負担を考えて作られていることがわかります。乳房を保護し締めつけを防ぐことで、2つの大きなメリットが得られると考えられています。

1.乳腺・乳管の発達を阻害しない

妊娠すると出産までに平均してバストトップは2カップ、アンダーも1サイズはアップすると言われています。これは母乳を出せるよう乳腺と乳管が発達するためです。
四足歩行の動物は乳房が真下に向いており、乳腺と乳管の発達に適した状態のため乳腺炎などのトラブルがないと言われています。
それに対し人間は二足歩行であるため、乳房が下向きになったり寄せて上げるバストメイクを無理にしたりすることで基底部と呼ばれる乳房の土台部分が癒着しやすくなり、乳管が詰まりやすいという性質を持っています。
つまり妊娠後は乳腺と乳管の発達を促すためバストを正しい位置に保つとともに、トラブルを防ぎ母乳の出を良くするため優しく包み込むようなブラジャーが必要となるのです。

また、単にバストトップが高くなるようにして大きくなるのではなく横へ広がるように大きくなります。マタニティブラはそうした通常のバストアップとは違う変化に対応しつつ乳房を保護して支えられるようにできるよう作られているので、通常のブラジャーを代わりに使うのは難しいでしょう。

2.授乳後のバストの下垂を防止する

乳房を支えるクーパー靭帯というものがあります。耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
ほかの部位の太い靭帯とは違い乳房のなかで網目状に広がる無数の細い靭帯ですが、大きく重くなったバストをきちんと支えないと少しずつ伸びたり切れたりしてしまい、授乳期を終え母乳が出なくなって張りが取れたあと垂れ下がってしまった…!といったことにもなりかねません。
マタニティブラは通常の状態より大きく重くなったバストをしっかり支えるために、ストラップやバック部分がしっかりしたつくりになっています。
赤ちゃんのために母乳が出るよう乳房を締めつけずに保護するとともに、のちのちのバストラインのためにもマタニティブラは必須アイテムなのです。

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マタニティブラ、いつから使う?

妊娠したとは言え、お腹もそんなに目立たない時期からマタニティブラを着けるのも気が引ける…そんな人もいるかも知れませんが、今までしていたブラジャーがきついと感じるようになったら切り替えどきです。
個人差はありますが、だいたい妊娠2~3ヶ月ごろからそれまでしていたブラがきつくなる人が多いようです。通常のブラだと締めつけと押さえつけが強いため乳腺と乳管の発達が妨げられてしまい、母乳の出が悪くなる一因にもなってしまいます。
乳腺の発達に伴う痛みや張り、つわりなどのマイナートラブルにもマタニティブラの優しいつけ心地はうってつけ。さらなるサイズアップを見据えてゆとりのあるものを選ぶのが定石です。

マタニティブラにはどんな種類があるの?

大きく分けて4つの種類があります。

ワイヤー入りタイプ

通常のブラに近い機能性があり、バストラインをきれいに見せてくれてホールド感もあります。ワイヤー入りですが縫製や肌当たりなどマタニティ向けに設計されているため通常のブラとは着け心地が異なります。
ホックが4段階になっているものなど、通常のブラよりサイズ調整が利くようにできているのも特徴。

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たまひよSHOP楽天市場店より引用

ワコールによる妊娠初期から産後まで使えるマタニティブラ。肌当たりの良いワイヤーを使用し、全体的にストレッチを効かせてあるため大きく変化するバストに対応してくれ、授乳も簡単にできます。

ノンワイヤータイプ

いわゆるソフトブラ。ワイヤー入りのものと比較すると補正力は少し落ちますが、通常のブラジャーと見た目が変わらずシルエットもきれいで着け心地も優しいため人気です。
ワイヤー入りがつらくなってきたけど、シルエットのきれいさは手放したくない!という人にもおすすめ。

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マタニティ授乳服ベビー ANGELIEBEより引用

窮屈感がなく優しいホールド感でありながら、マタニティ感の少ない可愛いデザイン。やわらかく伸びの良いカップを採用しており、授乳も簡単です。

ハーフトップタイプ

スポーツブラのような形状の、ホックなどの部材がなく広い範囲を覆ってくれるタイプ。
締めつけ感がほとんどなくとにかく楽です。つわりのひどいときや、臨月が近くなりそれまでのブラだと締めつけが苦しいときに重宝します。フラットなつくりなので、着用したまま就寝できるのもポイント。

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ニッセン楽天市場店より引用

人気のクロスオープンタイプで授乳も楽々。ストラップが取り外しできるタイプなので、服に合わせて手持ちのストラップと交換することもできます。

パッドつきタンクトップ・キャミソール

ブラと肌着を兼ねて気軽に着用できるのが魅力的。マタニティ用ではないものを転用する場合、妊娠後期のサイズ変化に対応できないことが多いので注意しましょう。

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三軒茶屋通信インナーウエア三恵より引用

綿100%生地でやさしい着心地。ストラップは長さ調整機能付きなので、フィット感を保てます。

それぞれ性能や着心地が異なるのでどれを選んでいいか迷ってしまう人もいると思いますが、

  • 仕事のとき、お出かけのとき → ワイヤー入り
  • 休日や日常的な外出のとき → ノンワイヤー
  • 自宅でリラックスするときや就寝時、入院時 → ハーフトップ、ブラトップ

といったふうに使い分けるのもおすすめです。もちろん体調が優れないときはワイヤー入りを避けるなどの対処をしたうえで、その日着用するものを選びましょう。

授乳ブラとして使えるものがお得

体のためにもマタニティブラを使いたいけど妊娠しているあいだしか使えないのはもったいない…と思ってしまうところですが、最近のマタニティブラは授乳ブラの機能を兼ね備えたものがほとんどです。
妊娠中から卒乳までデリケートな状態のバストをずっとサポートしてくれると考えると、決して高い買い物ではありません。授乳期に入ったあとのことを考えて、母乳が染みるのを防止するための授乳パッドが装着できる、乳房を取り出しやすいなどの条件を考慮して選んでおくとあとで助かりますよ。
授乳ブラとしての性能にも種類がありますから、身近な授乳経験者におすすめのタイプを訊いたり、インターネットで経験談を探したりして参考にするのも良いでしょう。

テンションの上がるデザインも大切!

マタニティブラは機能や使いやすさ、着用感がとにかく大切ですが、やっぱりデザインも重要。妊娠していても授乳していても、かわいい下着を身につけることでテンションを上げたい気持ちは変わりませんよね。
嬉しいことに、最近ではデザインが良いものも増えてきました。

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例えばこちらのブラは、かわらしいデザインが多い授乳ブラのなかでは珍しい、セクシーでヘルシーなデザイン。たっぷりとした幅広のレースストラップがバスト全体を持ち上げ、バストラインをきれいに見せてくれます。

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こちらは、バストメイク効果がより高いタイプ。シンプルでスタイリッシュなデザインですが、胸元をV字状に彩るレースがマタニティブラらしくないスタイリッシュさを演出しています。

上記2つはいずれもソフトワイヤー入りでアンダーも幅が広く、妊娠期のデリケートなバストをきれいに支えてくれます。

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授乳ブラとしての性能も申し分なく、ワンタッチで開閉できるストラップオープンタイプで授乳も簡単。カップ内側には肌に優しい綿素材を採用し母乳漏れを防ぎ、洗濯後も乾きやすい設計になっています。
デザインと機能を両立していながら、お手頃な価格なのも魅力的です。サイズ展開も豊富なので、ぜひチェックしてみてください。

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まとめ

特に初めての妊娠の場合は、お腹だけでなくバストの大きさや形状がどんどん変わっていく様子に驚きや戸惑いを覚える人がほとんどだと思います。でもそれも、体が赤ちゃんのために母乳を出す準備をしてくれていると思うと前向きに捉えられるのではないでしょうか。
赤ちゃんのためにも自分のためにも、マタニティブラをぜひ使ってみてくださいね。

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