母乳パッドの役割と種類を解説!自分に合った母乳パッドの選び方

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出産・育児

産後は色々なものが必要となりますが、そのうちのひとつが母乳パッド。特に、初めての妊娠・出産をこれから経験するという場合は、母乳パッドがどの程度必要なアイテムなのか検討もつかない人が多いのではないでしょうか。
縁の下の力持ち的アイテムとも言える母乳パッドについて詳しく解説しますので、出産準備をしている人は是非参考にしてください。

母乳パッドの役割

まずはその役割から見ていきましょう。

役割1:衣類や寝具が濡れるのを防いでくれる

産後数週間は、母乳分泌ホルモンが活発に働いて多量の母乳が分泌されます。授乳を繰り返す中で徐々に適切な分泌量に収まっていきますが、それまでは授乳時以外や、授乳時でも吸わせている反対側の乳房からどんどん溢れ出てしまい、衣類や寝具がびちゃびちゃになってしまった…という事態に見舞われることも珍しくありません。
また、産後すぐはそこまで母乳が出ない場合でも、赤ちゃんが成長するにつれ飲む量が増えたり吸う力が強くなったりすることに伴い母乳の生成量がどんどん増え、衣類を汚すほどになってしまったということも多々あります。
そうしたときに、母乳パッドが大活躍してくれます。
ミルク育児の場合であれば、吸わせることがないため徐々に母乳が出なくなりますが、産後すぐは母乳パッドが必要になるほど溢れてしまうことも珍しくないので、用意しておくと安心です。

役割2:乳房を衛生的に保てる

栄養豊富な母乳。裏を返せば雑菌が非常に繁殖しやすいと言える上、常に体温により温まっている下着内ではなおさらです。母乳で濡れた下着をそのまま1日中着用していると、あっという間に雑菌が繁殖してしまいます。そんな状態で赤ちゃんに乳首を含ませるのは怖いですし、乳口から雑菌が侵入すればトラブルの元にもなりかねません。
そこで母乳パッドをしていれば、濡れてもすぐに交換することができるので乳房を清潔に保ちやすくなります。

役割3:肌を保護してくれる

産後は妊娠中に引き続き肌が敏感な状態になっていることが多い上に、授乳により乳首が擦れたり切れたりと傷つくこともあります。
そんなときは下着が触れるだけで痛むこともありますが、母乳パッドは柔らかい生地を使用しクッション性があるので、肌を保護する役割も担ってくれます。

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母乳パッドの種類

そんな心強い味方の母乳パッドですが、オムツや生理用品と同じように、使い捨てタイプとそうでない布製タイプのものがあります。
使い捨てタイプは柔らかな不織布を用いており、個包装になっているものをその都度開封し使います。一方の布製タイプのものは布でできており、洗って繰り返し使うことができます。
それぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。

使い捨てタイプのメリット・デメリット

メリット
  • 洗わなくて良いため手軽
  • 常に新品の状態で使い始めるため衛生的
  • 吸水ポリマーなど吸収率の良い素材を使っている
  • ズレ防止テープがついておりズレにくい
デメリット
  • コストがかかる
  • 肌が敏感な人は合わない場合がある

布製タイプのメリット・デメリット

メリット
  • 繰り返し使えるため経済的
  • ゴミが出ない
  • 使い捨てタイプよりも肌に優しい素材のものが多い
  • 使い捨てタイプより通気性が良いものが多い
デメリット
  • 毎回洗わなくてはならない
  • 使い捨てタイプに比べると吸水性が低め

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どうやって選んだらいいの?5つの選び方!

使い捨てタイプと布タイプ、それぞれの特性がある程度わかりましたが、逆にどっちをどう選んでいいのか迷ってしまいますよね。そんな時は、下記のポイントに絞って自分に合ったものを選ぶと良いですよ。

選び方1:シーン別に使い分ける

使い捨てタイプと布タイプ、それぞれの長所を意識してシーン別に使い分けるのがおすすめです。
使い捨てタイプは手軽だし手間がかからないけど、使い続けるには高くつく…と悩みがちな場合も、在宅している時は布タイプ、就寝時や外出時は使い捨てタイプといった風に、シーンによって使い分けることでいいとこどりできます。

選び方2:母乳の量に合わせる

特に産後間もなくはかなりの量の母乳が出てしまう人が多いです。そんな時期は、吸水性に優れて頻繁に取り替えても洗う手間が省ける使い捨てタイプを使用し、落ち着いたら布製の母乳パッドにチェンジする、といった方法も。

選び方3:肌質に合わせる

使い捨てタイプもとても肌触りの良い素材で作られているものが多いですが、やはり布タイプのほうが天然素材で作られたものも多く肌に優しい傾向にあります。
使い捨てタイプだとかゆくなってしまうけど、布タイプだと大丈夫だったという人もいます。肌が荒れやすい、擦れやすいという人は、布タイプの中から優しい素材のものを選ぶと安心でしょう。

選び方4:手持ちの下着に合うか確認する

母乳パッドは一般的な授乳ブラに合わせやすいように作られていることがほとんどですが、もし普段着用している下着とパッドの形やサイズが合っていないと、パッドがズレやすくなったり、はみ出して衣類を濡らしてしまったりする要因になってしまいます。
ただ丸い形をしているものだけでなくフィットしやすいよう独自に立体感を出してあるものなどもあるので、いつも着用する下着と相性の良いものを選ぶと、さらに快適に過ごすことができるでしょう。

選び方5:形状で決める

ブラジャーに合うかどうかも大切ですが、乳房に合うかどうかも大切な要素です。特に乳首を痛めているときなどは、立体構造のもので真ん中がふわふわになっているパッドを選ぶと負担をかけずに着用できます。

使い捨てタイプを使用するときのポイント

とても手軽に手間なく使えるため人気の使い捨てタイプ。その高い吸収力もポイントですが、逆によく吸うからといって長時間つけっぱなしにすると雑菌が繁殖してしまいます。濡れてしまったらすぐに交換するようにしましょう。
かゆみやかぶれなどが発生してしまい肌に合わなかったり、母乳の量が減ったりなどで未使用の母乳パッドが余ってしまうこともありますが、そのまま処分してしまうのは忍びないですよね。そんなときは、下記のような消費方法がおすすめ。

拭き掃除に使う

ズレ防止テープが手にくっつくので拭きやすく、生地が細かなほこりもキャッチしてくれ、洗剤や汚れをよく吸うのに手につかないのでとても優秀な掃除アイテムになるのだそう。台所、フローリング、ブラインド、網戸などなど、様々な場所の掃除に役立つそうですよ。また、子供が飲み物をこぼした際なども活躍します。

汗脇パッドとして使う

汗脇で悩んでいる人の中には、コスパと吸収力を重視して母乳パッドを使用する人もいるのだとか。パッドだと厚みがあるので、薄い生地の服に装着するには不向きかもしれませんね。

処分したい調理油を吸わせる

その吸収力を活用して、油の処理にも使えるとのこと。牛乳パックにパッドを入れ、廃油を注いで吸わせます。油は必ず冷ましてから吸わせてくださいね。調理後のフライパンの油を拭き取るのにもおすすめです。

子供のトイレトレーニングに使う

赤ちゃんが成長してトイレトレーニングが始まったら、失敗したときの保険として子供のパンツに入れて消費するという人も多いようです。
漏らした量が少しであれば吸ってくれますし、多量でも付けていないより後始末が楽になるはず。

布タイプを使用するときのポイント

布タイプを使用するにあたり気になるのは、やはり洗浄について。常に清潔に洗い上げておきたいですよね。赤ちゃんのことを考えると洗濯洗剤選びも慎重になってしまいます。
パッドには想像以上に母乳が染みていることが多く、成分的にも洗濯機でのお手入れだと洗い残りが発生しやすいと言われています。

おすすめなのは、セスキ炭酸ソーダを用いた手洗い方法。アルカリ性であるためタンパク汚れに効果を発揮してくれ、経血などの汚れ落としにもよく使われています。母乳は血液からできているため、セスキ炭酸ソーダを使用することで汚れ落ちがぐっと良くなりますよ。手洗いすることで汚れ落ちがさらに良くなり、型崩れも防げます。
おすすめの手順は下記の通り。

1. 使用後の母乳パッドをなるべく早めにセスキ炭酸ソーダを規定量溶かした水につけ置きする
2. 一旦すすいで新たに水を張り、赤ちゃん用洗濯洗剤を使って手洗いする
3. 何度か手洗いして水が濁らなくなったらよく絞り、できれば日光を当ててよく乾かす

どうしても手洗いする時間がないという場合でも、セスキ炭酸ソーダを溶いた水につけ置きしてから洗濯機に入れるようにしましょう。
母乳パッドは分厚いので、表面が乾いていても中がまだ湿っていることが多々あります。しっかり乾かさないと、雑菌が繁殖したりカビが生えたりしてしまうので気をつけてくださいね。
洗い替えを買い求めるのも良いですが、自分好みの肌触り・色柄の生地でオリジナルの母乳パッドを手作りするのもおすすめです。防水布を仕込めば下着に染みることもありません。

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まとめ

ひそかに重要な役割を担ってくれる母乳パッド。色々なメーカーから色々なタイプのものが出ています。今回の記事を参考に、自身の母乳の量や使用シーンなどを考慮してより合ったものを選んでくださいね。

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