もう服装で迷わない!知っておきたいお宮参りと服装のルール

初めての出産。がんばって出産をした母親にとってはうれしい反面、出産祝いへの内祝い、両家ご家族への挨拶回り、お宮参りに100日祝など、やらないといけないことが盛りだくさん!
そんなとき、共通して悩ませるのが「服装」です。特に、生後初めての神事となる「お宮参り」に関しては両家も参加する大きなイベントですのでしっかりとこなしたいものですよね。
この記事では、そんな初めてのお宮参りを控えた悩める人たちに向けて、お宮参りのルールや気になる服装、服装の準備の仕方などについて紹介いたします。是非参考にしてください。
そもそもお宮参りってどんなもの?どこに行けばいいの?
まだお宮参りを経験したことがない人にとって「そもそもお宮参りってなんのためにするの?」と疑問に思うこともあるでしょう。
地域によって「初宮参り」「初宮詣」などの呼び方があるお宮参りですが、基本的には「赤ちゃんの誕生を祝い、健やかな将来を願う行事」と思っておけばいいでしょう。ほかにも、「土地の神様(氏神様)」に無事に家族が増えたことを報告神事という意味合いもありますが、いちばんは赤ちゃんの誕生を家族親族で祝う行事です。
土地の神様にご報告する神事という側面を持ちますので、基本的には自分が生活をしている近所の神社や仏閣にお宮参りに行くのが一般的となっていますが、遠出をして人気の神社仏閣にお参りをする人もいるようです。
「絶対に近所の神社に参らないといけない」という決まりはありませんので、どうしても行きたい遠方の神社仏閣があればそこにお宮参りに行ってみるのもいいでしょう。
ただし、お宮参りは基本的に生後3日から産後100日(100日祝い)前に行くものとされています。当然その時期は赤ちゃんもまだまだ生まれたばかりの状態ですので、遠出も負担になりかねません。遠くの神社仏閣にお宮参りに行く場合は赤ちゃんの体調面もしっかりと考えて神社を選ぶべきでしょう。
性別や土地柄でも変わるお宮参りの時期
基本的に、お宮参りは男の子なら生後31日目、女の子なら生後32日目とされています。この時期に参るのが一般的ですが、地域や宗教によって多少の違いがある場合もあります。詳しく知りたい場合、両親や親族に訊いてみるのもいいでしょう。
また自身や赤ちゃんの体調や天候が優れない場合は、無理をせず日どりをずらすのが賢明でしょう。
お宮参りは産後初めて赤ちゃんが外出して行う行事ということもあり、なにかと心配かと思います。産後1ヶ月ほどのことですから当然赤ちゃんは首もすわっていません。
服装ももちろんですが、どのような流れでお宮参りがあるのかなども簡単に確認しておくことをおすすめします。一概にこれがいい、これがだめ、ということは言えませんが「早めに家族に相談しながら準備をする」ということは心がけておくと安心でしょう。
家族や親戚はどこまで呼べばいい?
お宮参りに行く際、悩みがちなのが家族親族のどこまでに声をかけるべきか、という点です。「お宮参りに呼んで欲しかった!」などと親族の方にあとから言われても困りますよね。
ですが、基本的にお宮参りには「出産をした家族」と「夫婦それぞれの両親夫婦」が参加するものなので親族にまで声をかけなくでも問題ありません。なかには親戚を呼ぶ家族もいらっしゃるそうですが、呼ばなくてはいけないという決まりはありません。お世話になったのでどうしても呼びたい、事前に呼んで欲しいと言われているなどの事情がある場合、呼んでももちろん問題はありません。
本来、お宮参りに行くのは本来赤ちゃんと父親、父親の両親のみとされていました。生んだ張本人がどうして行かないの?という疑問が浮かぶところですが、昔はしきたりとして出産したばかりの母親は「けがれ」が残っているものとされていたためお宮参りに立ち会うことができませんでした。もちろん現代でこのようなしきたりを守っているところはかなり少ないでしょう。
しかし、こういった風習や考えが残っている地域や宗教などもありますので、念のため家族に確認しておいたほうがいいかも知れません。
お宮参りの服装、どんなものが正解?
やっぱり気になるのが服装ですよね。赤ちゃんももちろんですが、お母さんは何を着ていけばいいのか、お父さんは普通のビジネススーツでいいのかなど疑問に思う人も多いでしょう。はたまた、両親から「初めてのお宮参りだけど私たちはなにを着ていけばいいの?着物??スーツ??」と聞かれてしまうかも知れません。
赤ちゃん、お母さんお父さん、両家の両親くらいまでは、この格好でお宮参りに臨むべきと覚えておいたほうがいいかもしれません。
赤ちゃんの服装
男の子
下着→白羽二重または白いベビードレス
祝い着→熨斗目模様(のしめもよう)─黒、白、紺などの落ち着いたカラーが人気。柄は兜や鷹、武者などが多くなっています。最近は赤や黄色などの個性的な色も。
女の子
下着→白羽二重または白いベビードレス
祝い着→友禅模様(ゆうぜんもよう)─赤、橙、桃色などが人気。柄は蝶やお花、手毬などが一般的です。
※白羽二重がない、準備が難しい場合は白のベビードレスや産着などの上に祝い着を重ねても可
※夏場は薄手の生地のもの、冬場は肌着やおくるみなどを活用して暑さ寒さ対策をしましょう

母親の服装
訪問着、無地の着物、ワンピース、スーツのいずれかが一般的。あくまで主役は赤ちゃんですので、派手すぎる服装は控えるようにしましょう。元来は黒留袖が主流となっていたようです。
シンプルなフォーマルワンピースを一着持っておくと便利ですよ。
父親の服装
基本的にブラックスーツですが、最近はグレーやネイビーなど落ち着いた色のスーツを着用する人も多くいます。お宮参りの為だけにスーツを新調するのはあまり現実的ではありませんので、フォーマルスーツでも問題ないでしょう。
ネクタイの色は白やゴールド、赤、橙など暖色系が人気となっていますが、スーツに合わせて寒色系のネクタイでも問題ありません。
祖父母の服装
父方でも母方でも特に違いはありません。祖母は色留袖、訪問着、スーツ、ワンピース、祖父はスーツが一般的です。
もともと、お宮参りの際には祖母が赤ちゃんを抱っこして参るという習慣がありました。赤ちゃんの服装に合わせて祖母の服装を決めてもいいでしょう。初めてお宮参りする場合、お母様に「当日こんな服を赤ちゃんに着せるよ」と教えてあげると親切かも知れませんね。
服はどこで準備する?
お宮参りの服装をそれぞれ紹介してきましたが、なにも準備していない人にとっては「じゃあそれをどこで用意すればいいの?」と思うことでしょう。フォーマルなスーツやワンピースはあるにしても紋付や白羽二重、訪問着など持っていない人もいるはずです。記念になりますし、もちろん購入してもいいでしょう。ただ、値が張るというデメリットもあります。
そこでおすすめしたいのはレンタルです。1泊2日で、安いところなら訪問着を10,000円以下で貸してくれ、さらに着付けまでしてくれるところもあります。
まとめ
お宮参りは赤ちゃんの誕生と健やかな成長を願う大事な行事。服装で悩んでストレスにならないよう、早め早めに準備に取り掛かりましょう。
今はInstagramをはじめとする各種SNSでお宮参りの写真などもたくさんアップされていますので、「あ、この服装かわいいな」と思ったら参考にしてみるのもいいですね。