【専門家監修】ひどい産後のむくみの気になる症状とは?原因と解消を解説

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ヘルスケア

助産師・浅井貴子先生による監修記事です。

出産後は様々なマイナートラブルが襲いかかります。その中でも、多くの人を悩ませているのがむくみです。
仙台市立病院によると、産後5日目までむくみの症状があった人は全体の88%にも及んだとのこと。産後ほとんどの人がむくみに苦しんでいるようですね。

そこで今回は、産後のむくみの症状や原因、対策を解説します。産後のむくみで悩んでいる人はぜひ読み進めてくださいね。

産後のむくみってどんな症状?むくみの簡単チェック法

産後は、多くの人が以下のようなむくみの症状を経験します。

  • 足がむくんで出産前に履いていた靴が入らない
  • いつもは寝れば治るのに寝ても足のむくみが治らない
  • 象の足のようにむくんでしまい足首がなくなった
  • 顔がむくんで丸くなった
  • 手指がむくんで出産後に結婚指輪をはめようとしたけど入らない

産後のむくみの特徴は、足だけでなく顔や手など通常はむくみにくい箇所もむくんでしまう点です。

「そもそも、むくみなのか太っているのかわからない」という人は、むくみチェックを試してみましょう。やり方はとっても簡単。足のスネの骨の上の硬い部分を、指で10秒間押し続けるだけです。その後5秒経過しても指の後が残っていればむくんでいる証拠。
足の甲の骨が見えない、足首のアキレス腱がくっきりと見えないなどもむくみの症状の1つです。これらの症状に当てはまる部分がある人は、むくんでいる可能性があるので適切な対策を行いましょう。

多くの産後のむくみは一過性のものですが中には大きな病気が隠れているむくみもあります。
代表的なむくみをもたらす病気が、妊娠高血圧症候群です。急激な体重増加や頭痛、高血圧などの症状とともに身体がむくんでいる場合は、医療機関を受診しましょう。
妊娠高血圧症候群では、産後であっても産褥子癪という病気を発症する可能性がありますので油断は禁物です。

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産後のむくみの原因

骨盤内のリンパ損傷

産後のむくみと原因として多いのが、出産による骨盤内のリンパ損傷。
臨月でむくんでなくても出産後に足がパンパンにむくんでしまう人がいます。赤ちゃんの頭は頭囲33cmとかなり大きく、産道を降りてくる時に鼠径リンパ節などを圧迫しながら下がってきます。分娩時間が長くなったとき、または急速遂娩といい短時間で出産に至った場合や、赤ちゃんの頭が特に大きい時などに見られます。
医学用語でリンパ浮腫に似たような状態が起こります。

体内の水分量の変化

出産によって、女性の身体の水分量は大きく変動します。分娩時には羊水が一度に体外に排出されて体内の水分量が急激に低下するため、身体が水分を過剰にため込もうとします。水分が排出されないと、足や顔などに水分が滞留してしまいますよね。
また、出産による出血や授乳によって、血液量が不足してしまうことも水分をため込みやすくなる要因のひとつです。

ホルモンバランス

女性は妊娠するとプロゲステロンとエストロゲンというホルモンが分泌されますが、出産とともにそれらのホルモンの分泌量が急激に低下してしまいます。ホルモンバランスの急激な変化によってむくみが引き起こされるのです。

睡眠不足とストレス

産後はとにかく疲れていますし、睡眠不足です。3時間とおかずに昼夜を問わず泣く赤ちゃん。授乳のたびに起きなければなりません。赤ちゃんをあやすために立ちっぱなしになることもあれば、長時間授乳のために座りっぱなしになることもあります。
また、産後1か月は家事や仕事は控えなければならないので、運動不足になりがちです。同じ姿勢が続き運動不足になると、足を中心にむくみやすくなってしまいます。

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むくみを解消するための簡単対策

では、足のむくみはどうすれば解消できるのでしょうか。自宅でもできる簡単なむくみ対策をご紹介します。

横になるときは足の下にクッションを

出産後は赤ちゃんのお世話でゆっくりしている暇はありませんが、少し時間ができたら横になってしっかりと身体を休めましょう。
その時に、足の下にクッションや座布団、枕などを入れて足を上げておくとむくみが解消されやすくなります。足の下にクッションを入れるだけなら疲れていても、眠くても簡単に実行できますよね。

ゆとりがあればマッサージ

足首から膝にかけてふくらはぎを押しながら引き上げていきます。毎日行うことで、徐々にむくみが解消されます。
とはいえ、産後は赤ちゃんのお世話で忙しくてマッサージをする時間はほとんどとれないという人は、無理せずに他の方法に挑戦してくださいね。

着圧ソックスでむくみ解消

マッサージをする時間がない人におすすめなのが、着圧ソックスです。
着圧ソックスは、通常のソックスよりも強い圧力がかかるので、足にたまっている水分や血液を強制的に押し上げてくれます。履くだけなら忙しくても無理なく実践できますよね。
ただし、着圧ソックスを履いたことで足が冷たい、しびれていると感じる場合は、血流が悪くなっている可能性があるので、すぐに使用を中止してください。

外出できるようになったら赤ちゃんとお散歩を

産後1か月は母子ともに外出は最小限に抑えなければなりませんが、産後1か月を経過するころから徐々に外出ができるようになります。
赤ちゃんをベビーカーや抱っこひもに入れて近所を1周する簡単な散歩をするだけでも、運動不足の解消になるのでぜひ試してくださいね。
とはいえ、まだまだ身体は本調子ではありませんので、無理のない範囲にしておきましょう。

塩分の摂り過ぎに要注意

産後は赤ちゃんのお世話で大忙しのため、つい自分の食事は後回しにしがち。気がついたら、インスタントラーメンや塩分が多めのおにぎりなど、塩分が過多になっていることが少なくありません。
自分の食事にまで気を回すのは大変ですが、塩分の摂り過ぎには注意しましょう。ラーメンのスープは飲まない、味噌汁も汁は残すなどのちょっとした工夫で塩分量はカットできます。
また、塩分を排出する働きがある、カリウムを多く含んだ食品を食べるとさらに効果的。カリウムを多く含んでいる食べ物はこちらです。

  • バナナ
  • ほうれん草
  • わかめ
  • ブロッコリー

この中でバナナは完全栄養食品と呼ばれるほど栄養バランスに優れている果物で、加熱せず手軽に食べられるので、産後の栄養補給にぴったり。おやつ代わりにバナナを食べるといいですね。

授乳姿勢は楽な姿勢をキープ

疲労もむくみの原因になるので、授乳は自分が疲れにくい体勢で行いましょう。
ミルクの場合も母乳の場合も、座って飲ませるときは授乳クッションはマストアイテムです。新生児とはいえ赤ちゃんは重いので、手だけで抱えずに授乳クッションの上で抱っこをするようにしましょう。
母乳育児の場合は、添い乳を活用して、座りっぱなしを回避するのも有効な手段の1つです。

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まとめ

後に、産後のむくみの症状、原因と対策をまとめておきましょう。

  • 産後のむくみは、足だけでなく顔や手指にも発生する
  • 産後のむくみの原因は、水分量、ホルモンバランスの変化や、ストレスなど。
  • むくみ対策には、足を上げることや着圧ソックスの着用、マッサージや運動、食事療法などが効果的

産後のむくみは、出産から5日目にかけて強くなりその後3か月ほどかけて元に戻っていくのが一般的です。産後のむくみ自体はそれほど長期間続くことはないので、ストレスを感じすぎずに穏やかな気持ちで乗り切りましょう。
ご紹介した方法を試してもむくみが解消されない、むくみの症状がつらくて我慢できないという場合は、無理せずに病院を受診してくださいね。

専門家コメント
産後の浮腫予防はまず妊娠中から浮腫にくい体質を作る事です。
体重の増加量も10kg以下に抑えたり、立ち仕事やデスクワークなど同じ姿勢で長くいる事も避けたほうがよいでしょう。
陸上を歩くより、水中ウォーキングやマタニティスイミングなどは水圧で静脈還流が促進されるのでおすすめです。

【監修】浅井貴子 先生

浅井 貴子(あさい たかこ)東京都在住フリーランス助産師 大学病院、未熟児センター勤務ののちフリーランスとして活躍。現在近隣の行政で、母親学級、育児相談、年...

プロフィール

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